トイレ設置に奔走するインド、遠い目標実現



 インドのモディ首相が寺院よりもトイレの設置を優先させる意向を示し、国内を快適なトイレで満たすと約束したのは有名な話だ。

 だが、2019年までにトイレを全家庭に設置し、野外での排せつ行為を根絶するという目標の実現には、まだ道のりは遠いようだ。

 インド当局は2015年度(16年3月末までの1年間)に、都市部の世帯に250万のトイレを設置するという目標を掲げていたが、都市開発省が発表した最新データによると、年度末までに家庭に設置できたトイレの数は132万にとどまり、目標を46%下回った。

 また、データによると、コミュニティートイレや公衆トイレの設置数も6万8506カ所と、目標を約32%下回ったという。

 英ロンドンに拠点を置く、水と衛生問題に取り組む非営利団体「ウオーターエイド」のリポートによると、インドでは自宅にトイレのない人の数が世界で最も多く、野外で用を足す人の数も最大だという。

 インドに住む7億7000万人以上が依然として快適なトイレを家に持っていない。中国で家にトイレのない人の数は3億2900万人で、インドはこの倍以上だ。また、ウオーターエイドによると、インドの全人口の半分近くにあたる5億6900万人が野外で用を足し、公共施設が利用できる場合でも野外で排せつする習慣があるという。

 モディ氏は2014年5月に首相に就任して以降、とりわけ「クリーン・インディア」ミッションを掲げて野外排せつの撲滅を推進し、2019年までに全家庭にトイレを設置するという目標を掲げた。連邦政府はこの事業に対し、各州や都市の至る所でトイレ設置を支援する財政的なインセンティブを提供している。

 家庭へのトイレ設置で2015年度に最も優秀な成績を収めたのが、モディ氏のお膝元であるグジャラート州。インド全体で設置されたトイレ総数の3分の1以上を同州が占めた。政府データによると、デリー市やジャム・カシミール州、ケララ州など11の州や市からは、家庭にトイレが1つでも設置されたとの報告がなかったという。

By RAJESH ROY

引用:トイレ設置に奔走するインド、遠い目標実現


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