職場で絵文字、使うときの注意点とは



 デジタル・コミュニケーションの世界ではここ数年の間に、絵文字(大半のスマートフォン、電子メールやチャットアプリに入っている笑顔、ハート、旗などの小さな絵)があふれるようになってきた。仕事の電子メールでさえそうだ。

 ロバート・ハーフ・インターナショナル傘下の人材紹介会社「オフィスチーム」が最近、661人の従業員および管理職を対象に実施した調査によると、従業員の半数以上は職場でのコミュニケーションに絵文字を使ったことがあると回答した。職場での絵文字使用を支持する人は、従業員より管理職に多かった。これは、小さくておちゃめなアイコンが、職場で感情のトーンを制御するという極めて真面目な役割を果たしていることをうかがわせる。

 また2014年の別の研究は、スカンジナビア(デンマーク、スウェーデンとノルウェー)の3つの企業で送信された1600通を超える電子メールに使われた絵文字を調べていた。その研究結果によると、人々は同僚に何かを要請するとき、電子メールの本文で「:)」(訳注=この顔文字は、英語メールではsmilingの意味。よろしくね、という柔らかいニュアンスが出るとみられる)を使う確率が最も高いことが判明した。

 実際、上司がスマイリーフェイス(ニコニコマーク)のようなエモティコン(顔文字)を使って要請の指図的なトーンを和らげると、上司は従業員にとって「支配的でなく」「親しみやすい」存在に見えることが分かったという。この研究論文はスカンジナビアの3大学の研究者が執筆したもので、2014年7月に「Journal of Computer-Mediated Communication」に掲載された。

 執筆者たちによると、職場の顔文字利用者は、主にメッセージをどう解釈すべきかのヒントを受信者に与えようとしているという(人々は似たような理由で仕事メールに「!」を使うことが多い。なぜなら、書き言葉でのやりとりは、話し言葉でのやりとりより簡潔になり得るからだ)。

 ビジネスのエチケットに関する書籍を出しているジャクリーン・ホイットモア氏は、同僚に絵文字を送る前に、オフィスのコミュニケーションのトーンを確認しておくことを勧める。最初のスマイリーフェイスは上司に送らせること、親しい同僚だけに使うようにすることは、ともに良い慣行だと指摘する。

 同氏は受信者のことを考えることも重要だと述べる。ウインクするおばけの絵文字は、同僚の仲間意識を生むかもしれないが、顧客からのうけは良くないかもしれない。

 安全策を取りたいのなら、送るのに最適な絵文字は、スマイリーフェイスの類だ。避けるべきは、ホイットモア氏によれば、怒りやロマンスを示すものだ。

 同氏は「それなしでコミュニケーションすることを学び、使うときは強調の目的のみで使うべきだ。迷ったときは使わない」と話す。

 ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院のケント・グレーソン教授(マーケティング)は、絵文字がスラングと同じだと述べる。

 同教授は「あなたはスラングを使っても大丈夫な職場にいるかもしれない。なぜなら、職場は少しカジュアルだからだ。そうでないなら、不正確および不真面目な感覚を出さないように気をつけるべきだろう」と話す。

 著名な電子メールユーザーの1人である民主党大統領指名候補のヒラリー・クリントン氏は、仕事で顔文字を使うことが好きだ。後に公表された国務長官時代の電子メールによると、同氏は顔文字を使うことがあまりにも好きだったため、新しいブラックベリー購入後に側近に送ったメールでも、それについて尋ねていた。

 「質問だけど、この新しいブラックベリーでスマイリーフェイスは使えるの」

By DAHLIA BAZZAZ

引用:職場で絵文字、使うときの注意点とは


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