(朝鮮日報日本語版) 韓国大統領選:「北朝鮮は韓国の主敵か」 争点に急浮上



 各党の大統領選候補者は20日、「主敵」の概念をめぐって論争を繰り広げた。前日夜のテレビ討論で、「北朝鮮は韓国の主敵か」という保守系「正しい政党」のユ・スンミン候補の質問に、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が「そのような規定は大統領としてすべきことではない」と答えたのが事の発端だった。保守系旧与党「自由韓国党」と正しい政党はもちろん、中道系「国民の党」までもが「北朝鮮を主敵だと言えない人物が大統領になってもいいのか」と批判、文在寅氏側は「右派か左派かに分けるのは時代遅れ」と反発した。

 自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補は同日、京畿道平沢の韓国海軍第2艦隊を訪れて、「北朝鮮を主敵と言わない人物が韓国軍統帥権を握るのが正しいと言えるだろうか。文在寅氏が(大統領に)なれば、対北朝鮮政策に関するあらゆることを(朝鮮労働党委員長の)金正恩(キム・ジョンウン)が決めるだろう」と言った。国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補は同日、ソウル・汝矣島で行われた放送記者クラブ招待の討論会で、「国防白書に(北朝鮮は)主敵だと明記されている。南北が対峙している状況で北朝鮮は主敵だ」と述べた。ただ、同氏は「主敵であると同時に平和統一を成し遂げるべき相手だという点に、韓国の悩みがあるのだろう」とも言った。正しい政党のユ・スンミン候補はこの日、全羅北道議会を訪れて、「文在寅氏は北朝鮮を主敵と考えていないように見えた。3D(スリーディー)プリンタを『さんディープリンタ』と読み、洪吉童(ホン・ギルドン)をホン・ギルドンと呼ばないと言ったが、主敵を主敵と呼ばない候補を果たして大統領に選んでもいいのか」と言った。

 これに対して文在寅氏はこの日、記者らに「南北関係が改善されて以降、国防白書から主敵という規定は外された。北朝鮮は今、軍事的には韓国と対峙しており、また脅威になることは明らかだが、一方では韓国が共に平和統一を果たすべき対象でもある」と反論した。そして、「大統領として北朝鮮を主敵だと公然と明言するのは、国の指導者としての資格がない、よく分かっていない発言だ」とも言った。

 この論争には国防部(省に相当)まで巻き込まれた。国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は定例記者会見で、「2016年国防白書を見ると、『北朝鮮政権と北朝鮮軍は我々の敵である』と表現されている」と述べた。だが、「『我々の敵』という表現は主敵と同じ意味なのか」と記者たちに問われると、「そうまでは言わない」と答えた。

 国防部は、金泳三(キム・ヨンサム)政権時代の1995年、国防白書で北朝鮮を「主敵」と初めて規定し、これが金大中(キム・デジュン)政権まで続いた。その後、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の2004年国防白書で「主敵」という単語を削除したが、10年の李明博(イ・ミョンバク)政権では再び北朝鮮を「敵」と規定、今日に至っている。

引用:(朝鮮日報日本語版) 韓国大統領選:「北朝鮮は韓国の主敵か」 争点に急浮上


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