米国民の睡眠時間が減少、労働時間は伸びる



 米労働省は27日、15歳以上の国民の時間の使い方に関する調査結果を発表した。これは、平日をどのように過ごしているかを雇用状況、性別、年齢のほか、自宅で子どもの世話をしているか否かといったさまざまな要素から分析したものだ。労働省によると、昨年は約1万0500人がインタビューを受けた。

労働時間は長く、睡眠時間は短く

 2016年に米国民が仕事に費やした時間は前年より増え、睡眠に費やした時間は減った。それは労働市場の改善を反映している。

 仕事に費やした時間は1日当たり平均で4時間36分と、前年から約8分増えた。着実な雇用回復の結果によるものとみられる。この数字には、就業者と非就業者の両方が含まれている(労働市場から離れつつある高齢者も含む)。就業率(生産年齢人口に占める就業者の比率)は上昇を続けており、昨年12月時点では59.7%と、前年同月からは1%ポイント、11年半ばからは1.5%ポイント上がった。

 一方で、睡眠に費やした時間は平均で5分減り、8時間30分となった。米国民は近年、もっと長い睡眠時間を保っていた。

就業者の労働時間は女性が減少、男性は増加

 16年に女性就業者が仕事に費やした時間は平均で6時間22分となり、15年の6時間31分から減った。一方で男性就業者が仕事に費やした時間は7時間55分となり、前年から7分増えた。

 男性の労働時間はリセッション以降は下降トレンドにあったが、昨年の増加は、それが転換点を迎えた可能性を示している。リセッション局面では、女性より男性の方が失業が多かった。

 ニューヨーク連邦準備銀行の報告によると、男性の失業率は09年8月までに11%に達したが、女性の失業率は8.3%にとどまっていた。同報告は失業率の男女差について、男性が金融危機から打撃を受けた業界で働く傾向が強かったことが一因だとしている。

非就業者が娯楽に費やす時間は減少、家事の時間が増加

 16年に非就業者の男性が娯楽に費やした時間は1日当たり7時間37分となり、15年から約2分減った。女性非就業者が娯楽に費やした時間は、前年から10分減った。

 家事に費やした時間は、男女ともに増えた。

 最近発表された男性非就業者の余暇に関する経済調査に照らし合わせると、この結果は驚くべきものだ。

 経済学者のマーク・アギアー、マーク・ビルズ、カーウィン・チャールズおよびエリック・ハーストの4氏は同調査で、21―30歳の非大卒男性の就労率が2000年から15年の間に急低下したことを指摘。ビルズ氏によると、これら男性が仕事に費やした時間は1週間当たり2.5時間減った一方で、娯楽に費やした時間は2.5時間ほど増えた。増えた娯楽時間のうち2時間は、ゲームおよびコンピューターのために費やされたという。

ミレニアル世代の労働時間は長く、睡眠時間は短く

 過去数年、ミレニアル世代の労働時間は短く、睡眠時間は長くなっていた。これは、リセッション後に雇用市場が低迷した余波だとみられる。だが、昨年はミレニアル世代の労働時間が増加した。

 25―34歳の失業率は、2010年5月に10.6%に達したものの、その後は右肩下がりとなった。昨年のミレニアル世代の労働時間は平均で1日当たり4時間53分と、11年以降で最長の水準に達した。

 ミレニアル世代がパーソナルケア(主に睡眠)に費やした時間は、平均で9時間31分と、前年からはわずかに減ったが、10年前からは12分ほど増えた。

 この世代がテレビなどの娯楽に費やす時間も、平均するとベビーブーマー(1946年―64年生まれ)より少ない。昨年55―64歳が娯楽(主にテレビ視聴)に費やした時間は1日当たり5時間2分だった。

 ベビーブーマーが睡眠に費やす時間もここ数年で増えている。昨年にベビーブーマーがパーソナルケアに費やした時間は平均9時間7分と、前年からわずかに減ったが、10年前の8時間56分より増えている。

(英語原文:We’re Working More―and Sleeping Less)

By Sarah Chaney and Andrew Van Dam

引用:米国民の睡眠時間が減少、労働時間は伸びる


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